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■援助職からの被害を考えるための活動をはじめよう!! ■
------------------------------------------------------2007年 メルマガ「IF通信」より転載
くろたけ記
カウンセラー・精神科医・弁護士・相談員ほかからの各種被害(セクハラや性虐待・倫理違反・守秘義務違反・暴言・薬の副作用など)に取り組むために、なにか活動をはじめましょう。
わたしの近況は、2007から2008年にかけて、「援助職の倫理違反をどう解決するか」というテーマで、精神科医・カウンセラー・弁護士などの援助職を目の前にして3回ほどスピーチしました。
サバイバー支援に取り組む援助職は、性暴力被害者が本来支援を受けるべき援助職から被害を受けた場合、その傷は2重にも3重にもなることを真摯に理解してほしいと思います。
その上で、解決策もまたあることを知っていただきたいと思います。
援助職が正しく倫理について学ぶことは、クライアント(サバイバー)を守ることにも、また援助職を守ることにも役立ちます。
また、倫理違反問題は、日本のこれからのサバイバー支援において重要なテーマとなってゆくことでしょう。
ご依頼があればこのテーマについてスピーチしますので、関心のある方はくろたけまでメールで問い合わせてください。
もちろん、男性性被害の講座や、戦争をやめて平和をつくるための「ピースワークショップ」の依頼もお受けします。欧米では、上記のような倫理違反やサバイバー搾取は、すでに顕在化しているのに、日本はまだまだです。
特に、カウンセリングや治療時におけるセクハラ(性虐待)は、米国などは倫理違反の上位に常に来ているそうです。
かつてサバイバーたちが始めたように、このような被害の場合にも、被害者が安全に語り合える場所が必要です。また、日本の援助職の方々も、この問題に関して、サバイバーや被害者の声に真剣に声を傾ける時代が来ています。
なにより、このような問題を取り上げることは、援助職とサバイバーの幸福な関係を築くために必要なことです。
外科や内科における医療ミス同様に、メンタルヘルスの倫理違反事件でも、援助職とその職能団体が全責任もって対応しなければならないことは自明です。ちなみに、くろたけがこのような活動をはじめたからといって、援助職のみなさん、引かないでくださいね。
むしろ、わたしはみなさんの良い相談相手になれるでしょう。少なくとも、そうありたいと思っています。(笑)活動内容は未定ですが、まずはホームページ作りからかなと考えています。
ほかに、次の2点もね。
- 「援助職からの被害」という言い方は、長すぎるので、ぱっと見て分かりやすいネーミングを考える。たとえば、「プロフェッショナル・ハラスメント」。ほかにわたしは2008年から「倫理被害」という言葉を使用しています。
- このような被害者のかっこいい呼び名を考える。わたしは「倫理被害者」という言葉を使用しています。それよりも、「プラウド・サバイバー」(誇り高きサバイバー)もいいのではないかと思います。
目下、開設している掲示板「精神医療やカウンセリングの倫理違反を考える」は下記です。
http://cgi0.biwa.ne.jp/~genbu/iryoukago/iryoukago.cgi
くろたけ自身の援助職からの被害体験は、このページの右下にあります。
【クライアントとのセックスや性的接触はは禁じられています!】
精神科医やカウンセラー、弁護士などがクライアント(サバイバー)に性的接触することは、クライアントにたいし有害であるため、禁じられています。
セクハラはもちろん、セックスをすること、それに誘うような言葉や態度を示すこと、性的な言葉によるものも禁じられています。
この問題について、わかりやすい日本語文献を次に紹介します。
サバイバー支援にかかわる全ての人たちや、サバイバーに一読を勧めたいと思います。◆アメリカ心理学会女性委員会「心理療法にセックスが入ってくるとき」(『女性ライフサイクル研究』第10号・2000掲載、村本氏日訳)